甘酒って子どもにあげてもいいの?

レシピ

こんにちは。
最近は気温が高い日が続き、少し歩くと汗ばむ陽気になってきましたね。
暑くなってくると、食欲が落ちたり、疲れがたまりやすくなったりしてきませんか?
そんな時期にぴったりなのが甘酒!

甘酒は、優しい甘さで飲みやすく、江戸時代から夏の疲労回復に親しまれてきた飲み物です。
いまは「飲む点滴」とも呼ばれ、「体にいいイメージ」をお持ちの方もいると思います。

でも、子どもにあげてもいいのかな?子どもにあげるときに気をつけたらいいことは?
など、気になる点もあるのではないでしょうか。

そこで今日は、甘酒の特徴と、子どもにあげるときのポイント、子どもも食べられる簡単なおかずレシピをお伝えします。

そもそも、なぜ甘いの?

甘酒には、次の2種類あります。

酒粕甘酒:お酒を造る過程でできる酒粕で作られたもの

米麹甘酒:水、米、麹で作られたもの

「酒粕甘酒」には、砂糖などの甘味が添加されていますが、「米麹甘酒」には添加されていません。

「米麹甘酒」が甘い理由は、原料の米が発酵する過程にあります。
「米麹甘酒」は、麹菌の酵素によって、米の炭水化物やタンパク質は分解されます。これらのサイズは、発酵が進むにつれ小さくなっていきます。そしてブドウ糖やアミノ酸となり、甘味や旨味のもととなっているのです。

甘酒が「体にいい」と言われるのはなぜ?

その1:栄養成分

「酒粕甘酒」も「米麹甘酒」も、主成分である水、ブドウ糖のほかに、体内で合成できない(そのため食べ物で摂取しなければならない)必須アミノ酸も含まれています。

また、三大栄養素である、糖質・脂質・タンパク質の代謝に必要なビタミンB1、皮膚や粘膜を保護するはたらきのあるビタミンB2、三大栄養素の代謝を助けるナイアシン、造血作用のある葉酸、さらには、腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖なども含まれています。

その2:消化・吸収されやすい

甘酒は、前述のとおり酵素の働きで分解されています。そのため、消化の負担が少なく、吸収もスムーズにされます。このように、体に必要な栄養素をスピーディに取り入れられることから、「飲む点滴」とも呼ばれています。

子どもにあげてもいいの?

「米麹甘酒」はノンアルコールなので、子どもにも安心してあげられます。

「酒粕甘酒」は、微量のアルコールを含むため、子どもにはあげられません。

子どもにあげるときのポイント

  • ノンアルコールの「米麹甘酒」を選ぶ
  • 甘味が強いため、離乳食が完了してから
  • まずは料理やおやつの材料として
  • そのままあげるなら、薄めたものを一口から
  • 塩などが添加されているものは避ける

甘酒は、食品成分表で「し好飲料類」に分類されます。
砂糖と同様、小さな子どもには甘味が強すぎるため、離乳食期にあげるにはおすすめしません。なぜなら、乳児・幼児期は、味覚が形成される大切な時期だからです。

この時期に、味の強い食べ物に慣れてしまうと、素材の味がわからなくなってきたり、濃い味でないと満足できなくなってきてしまったりします。

そのため、離乳食が完了してからも、砂糖の代わりに料理やおやつの材料として使い始めることをおすすめします!初めてあげるときは、水、豆乳、ヨーグルトなどで薄めて、一口からスタートしましょう。

また、飲料用に希釈された市販の甘酒には、塩が入っているものがあります。子どもにあげるなら、塩が添加されていないタイプを選びましょう。

甘酒を使った簡単おかずレシピ

ここで、甘酒を使った、簡単で子どもも食べられるレシピを紹介します。

 ポリ袋で簡単!甘酒で浅漬け

 【材料】
きゅうり:1本
白菜  :2枚くらい
甘酒  :大1
塩   :小1(塩麹なら、大1)
 【作り方】
1.きゅうり、白菜を食べやすい大きさに切る
2.1をポリ袋に入れて、塩で揉み込む
3.2に甘酒を加えて、さらに揉み込む
 
 ポリ袋に入れて揉むだけなので、小さな子どもでも一緒に作れます!
野菜は他にも、人参、キャベツ、大根などでもOKです。
一晩漬けておくと、味が全体によくなじみます。
 
インゲンの胡麻和え

【材料】
インゲン     :10本くらい
塩        :ひとつまみ
甘酒(濃縮タイプ):小2
ねりごま     :大1
醤油       :大1

【作り方】
1.インゲンを塩を入れた熱湯でさっとゆでる
2.ザルに上げて、冷ましてから、食べやすい長さに切る
3.甘酒、ねりごま、醤油を混ぜ、インゲンと和える

おすすめの甘酒(市販品)

マルコメ 甘酒 プラス糀 糀甘酒の素 500ml

この甘酒は、砂糖、塩が無添加で、幅広い世代におすすめです!
ストレートタイプに比べて濃度が2倍と濃いめの甘酒です。料理やおやつの調味料としても重宝します。飲むときは水、豆乳、牛乳などを同量以上加えて薄めましょう。子どもにあげるなら、もっともっと薄めてあげてくださいね。
常温保存、開封後は要冷蔵です。

マルコメ プラス糀 米糀からつくった糀甘酒LL 糀リッチ粒 1000ml

こちらも、砂糖、塩が無添加の甘酒で、1.2倍の濃縮タイプです。つぶつぶが残っている、飲料向けの甘酒です。常温保存、開封後は要冷蔵です。

市販の甘酒選びのポイントは、「甘酒を選ぶポイントは?」↓をご覧ください。

手作り甘酒の作り方は、別記事「自分好みの甘酒の簡単な作り方」↓をご覧ください。

今回は、甘酒の特徴や子どもにあげるときのポイントについてお伝えしました。
お子さまの味覚を大切にしながら、砂糖の代わりの調味料として甘酒を取り入れてみてください!

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