知っておきたい!保育園給食でのアレルギー対応について

アレルギー

こんにちは。

雨が多い季節になりましたね。
夏を前に、そろそろお子様の保育園について考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

お子様にアレルギーの心配がある保護者の方は、保育園での給食に不安を感じられていると思います。

ここでは、保育園でのアレルギー対応に着目し、園選びの段階から入園までに知っておきたいことを、流れに沿ってお伝えしていきます。

多くの保育園では、アレルギーのあるお子様も安心して過ごせるように、さまざまな配慮がされています。中でも食物アレルギーに関しては、組織的な体制が取られています。

でも、施設の規模やスタッフの人数などが理由で、アレルギー対応ができない園もあります。

そこで、まずはアレルギー対応がされているかどうか確認しましょう。

そしてされている場合は、どのようなアレルギー対応がされているか(次の項目参照)について確認しましょう。

入園を検討している保育園へ確認したいこと

入園を検討されている保育園で、どのようなアレルギー対応がされているか、確認しておきたいポイントを見ていきましょう。

A 提供される給食の形式

B アレルギー対応される食材

C アレルギー対応の方法

D 給食に利用される食材の原材料の確認

E 給食が提供される前のチェック方法

F 誤食が発生したときの対応

A
保育園は施設内で調理する所が一般的ですが、幼稚園や認定こども園などには、調理場がない施設も多いです。給食センターや給食会社から配送される形式を取っていることもあります。

B
どういった食材にアレルギー対応をしているか(卵、乳、小麦など)の確認です。

C
具体的には、除去食、代替食、弁当持参などがあります。
除去食は、特定の食物を完全に使用しない食事です。代替食は、除去した食材の代わりに別の食材を使って栄養の不足がないようにするものです。

D
園から給食で使われる食材のリストをもらい、食べても問題ないかどうか、家で確認します。これは、初めて園で食べる物でアレルギーを発症することを避けるためです。通常、入園前の全園児が対象に行われます。
また毎月、園から献立表(アレルギー対応食用)をもらったら、食材・原材料を確認します。

E
アレルギー対応食は、調理場内のほか、食事スペースへ配膳するタイミングなどで、確認が行われています。具体的なチェック方法を園に聞いておきましょう。

F
万一、誤食につながるような事態になった場合の対応方法、保護者への連絡のタイミングも、把握しておきましょう。

保育園でアレルギー対応を受けるためには

保育園でアレルギー対応を受けるには、まず医療機関の受診が必要になります。

アレルギー専門の医療機関では、食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎などの診断をしています。ここで今後の治療方針と、園での対応について相談します。

その結果、保育園に特別な対応を依頼することになった場合は、次の流れに沿って手続きします。

1.アレルギー専門医のいる医療を受診

2.園にアレルギー対応を依頼することになったら、生活管理指導表を入手する

3.アレルギー治療を受けている病院へ生活管理指導表を持参し、担当医に記入してもらう

4.生活管理指導表を園に提出

5.生活管理指導表をもとに、保護者と園で面談し、対応を決定する

アレルギー専門医のいる医療機関は、日本アレルギー学会HPで探すことができます。

日本アレルギー学会専門医・指導医一覧(一般用)|一般社団法人日本アレルギー学会

生活管理指導表とは

これは、園でアレルギーへの対応(配慮)を受けるために必要な書類です。厚生労働省の担当医によって、次のようなことが記入されます。

・何のアレルギーがあるのか

・どのような症状、重症度なのか

・症状の出るタイミングと、必要な対処方法

アレルギーは成長に合わせて治癒するケースも多いため、生活管理指導表に基づいたアレルギー対応は、定期的な見直しが必要とされています。一般的に、年に1回園へ提出することになっています。

生活管理指導表の様式は、管轄によって保育園、認定こども園用(厚生労働省)と、幼稚園用(文部科学省)とで分かれています。
また地域などによって異なるフォーマットが用意されている場合もありますので、まずは園にお問い合わせください。

【参考様式】

・保育園、認定こども園用「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」

厚生労働省のHPに掲載
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/hoiku/index.html

・幼稚園用「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」
学校保健会HPに掲載
https://www.gakkohoken.jp/books/archives/232

・地域に特化したフォーマット例(横浜市)「保育・教育施設におけるアレルギー疾患生活管理指導表 (食物アレルギー・アナフィラキシー・気管支ぜん息)」
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/hoiku-yoji/kyuusyoku/20140220104339.files/0027_20200907.pdf

給食以外にも、保育園に相談しておきたいこと

行事食や食べ物を扱うイベントでの対応

保育園では、給食に行事食を取り入れているところが多いです。また、園児参加型の食イベントや、食材を扱う活動が実施されることもあります。
具体的な活動内容を聞いて、対応方法を相談しておきましょう。

例)
・豆まき(大豆、ピーナッツ)

・クッキー作りやカレー作り体験(小麦、乳製品、卵など)

・小麦粉粘土遊び(小麦)

医療機関から処方された薬を預かってもらう(専門医が指示した場合)

保管方法や服用の仕方、また緊急時の対応については、主治医へ確認の上、その情報を園へ伝えて、よく相談しておきましょう。

毎月の給食献立表のチェック

毎月、園からアレルギー対応献立表が配布されます。内容をよく確認し、疑問があればすぐに園へ聞きましょう。

また日頃から、日々の食事状況や体調の変化をこまめに伝え、気になることがあったら園に相談するようにしましょう。

まとめ

保育園ではアレルギーのあるお子様への様々な対応をしています。内容は施設によって異なるので、入園を検討する段階で、具体的な対応内容をよく確認しましょう。

また保育園でアレルギー対応を受けるためには、事前に専門医の受診が必要です。保育園で特別な配慮をしてもらう必要があるかどうか、担当医に相談しましょう。

【参考】

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