こんにちは。
在宅生活が基本となり、子どもと過ごす時間が増えて、子どもの食に関する悩みも増えてきているようです。例えば、子どもがごはんを食べずに好きなものを欲しがったり、おやつの回数や量が増えて食べすぎたりしてしまったりして困っている、といったケースです。何とか言い聞かせようとしても、子どもは納得してくれず、結局根負けしてしまう、などで悩んでいるという方もいらっしゃるかもしれません。でも、できるならごはんもしっかり食べてほしいですし、子どもと食を囲むひとときは笑顔で過ごしたいですよね。
子どもの食で大事なことは、リズムを作ってあげることです。
今回は、保育園のおやつを参考に、子どものおやつのリズムを作るポイントについてお伝えします。子どもに適したおやつの内容とタイミングを一緒に考えていきましょう!
子どものおやつの意義
子どもは、消化器の発達が十分でなく胃腸もまだ小さいです。また、食べムラがあるケースもあり、3度の食事だけでは必要な栄養を摂るのが難しいものです。そこで食事を補う補食として、おやつがあります。
子どものおやつには、ほかにも、家族や友達と和やかな雰囲気で心身をリラックスさせたり、食体験を育んだりする大事な要素もあります。
よくおやつという言葉は、お菓子と混同されがちですが、イコールではありません。子どものおやつとは、あくまでも食事の延長であり、エネルギー、栄養素、水分を補給する場であることを、しっかり心にとめておきましょう。
適した量とタイミング
子どものおやつの適量は、1日の総摂取エネルギーの約10%程度と考えられています。体重などによる個人差がありますが、基本は0~2歳児で約100kcal、3~5歳児で約150kcalが目安となります(日本人の食事摂取基準2020、保育所における食事の提供ガイドライン参照)。
子どもにおやつをあげるタイミングは、保育園だと、2歳児までは午前と午後に分けて2回、3歳児以降は午後1回で提供されているところが一般的です。月齢のほか食事の進み具合よっても異なりますが、いずれにしても、前後の食事から2~3時間ほど間隔をあけてあげましょう。
おやつは3つのチャンス!
子どものおやつは、次の3つのチャンスと捉えることができます。
1.栄養を補うチャンス
2.苦手食材に挑戦するチャンス
3.生活リズムを作るチャンス
子どもは食事だけでは栄養が十分摂りづらいことは前述の通りです。そこで不足しがちなカルシウム、鉄分、食物繊維などを補えるおやつにできるといいですね。
また、いつもの食事で苦手意識のある食材があれば、おやつに取り入れるチャンスです!普段なら食べようとしないものも、食事とは別のタイミングに、違う形や味付けで出されると、食べてみようかなと思えるかもしれません。例えば、煮物だと食べないひじきをチャーハンにしてれんげを添えてみる、炒めものだと残しがちな小松菜をカップケーキにして、自分で選んでもらったお皿にのせて出す、などです。この「一味違った特別感」がポイントになります。気分やタイミングにも影響されますが、もし少しでも挑戦する様子が見られたら、いつもと違うね!がんばってるね!と声をかけてあげてくださいね!
そして食事もおやつも、空腹であることが前提です。量と時間を決めること、それを子どもに伝えてからあげることが大事です。もし「もっともっと」と欲しがったり、別のタイミングで別のものを欲しがったりしても、あらかじめ決めたことは守るようにしましょう。すぐに納得はされないかもしれませんが、ほかの興味に気が向くような声がけをするなどして、次の食事までのリズムを整えていきましょう。そして約束を守れたら、子どものがんばりをうんと褒めてあげてください!
まとめ:おやつのポイントと気をつけたいこと
【子どものおやつのポイント】
1.空腹が前提であること
2.食事を補なう食であること
3.リズムが大事
【子どものおやつで気をつけたいこと】
1.糖分だけの飲料水は摂らせない
2.丸飲みしやすい大きさ、形状のものを食べさせない
「清涼飲料水やジュースには、角砂糖◯◯個分の糖分が含まれています」といった表現を聞いたことはありませんか?
飲み物は咀嚼が必要ない分、容易に大量の糖分を摂取することができてしまいます。でも一気に摂ると、血糖値が急上昇します。すると体は、短時間に上がった血糖値を急いで下げようとして、血糖値の急降下を招きます。このような血糖値急上昇、急降下を繰り返すと、血管は傷つき、自律神経にも不調が起こるようになってしまいます。なので、食事でもおやつでも、水分補給は水またはカフェインのないお茶にしましょう。
また、子どもが誤って飲み込みやすいものは要注意です。丸くてつるっとしているもの(ミニトマトやぶどうなど)、粘着性が高く唾液を吸って飲み込みづらいもの(パンなど)、固く噛み切りにくいもの(りんごなど)は、特に注意してあげてください。そして、食べることに集中できる環境を整えて、子どもが食べている様子をそばでしっかり見ることがとても大切です。
具体的なサイズ、切り方などの例は、次に書かれていますので参考にして下さい。
日本小児科学会 〜食品による窒息 子どもを守るためにできること〜
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123
おすすめの子どものおやつメニュー
【鉄分・カルシウムが補えるメニュー】
昆布 + ごま → おにぎりに
ひじき + ツナ + コーン →おにぎり、チャーハン、パスタなどに
【カルシウム・食物繊維が補えるメニュー】
ひじき + 小松菜 + ツナ + 煮干し粉 → チャーハン、パスタなどに
切り干し大根 + しらす + のり →チャーハン、パスタ、おやきなどに
【鉄分・食物繊維が補えるメニュー】
さらしあん + ごま → おはぎ、お団子などに
さらしあん + ココア → パウンドケーキなどに
おすすめの食材
くらこん 無添加とろろ 25g ×4個
このとろろ昆布は、国産昆布と黒酢だけで作られています。アミノ酸等調味料や砂糖などが添加されていない、昆布の美味しさをシンプルに味わえるのが良いですね!
煮干し粉 サカモト だしはこれ 300g×2袋セット
これは、国産の真いわしとかたくちいわしの煮干しを粉にしたものです。酸化防止剤が使われていません。お味噌汁や麺類にはもちろん、チャーハンなどに入れてもコクが出て美味しいです。食塩無添加のタイプなので、子どもの食事はもちろん、家族みんなの減塩食にも役立ちます。
さらしあん TOMIZ(150g)
さらしあんは通常、鍋に水と一緒に入れて、混ぜながら加熱して、なめらかなこしあん作りに使います。製菓食材を専門に扱う富澤商店のさらしあんは使いやすく、桜餅のような和菓子から、パウンドケーキにまで重宝します。
バンホーテン 純ココア(400g)
ココアパウダーを世界で初めて作ったバンホーテンの商品。愛用されている方も多いと思います。容器がスリムな缶なので、省スペースなのも使いやすいポイントです。
子どものおやつのポイントは、食事で摂りきれない栄養を補いつつ、リズムを作ってあげることです。和やかな雰囲気の中で、心もリフレッシュできるようなおやつでお子様の成長を育んでいきましょう。
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