こんにちは。
日々のごはん作りに欠かせないだし。昆布やかつお節から、丁寧に取ることができたら良いですが、今はだしパックや粉末だしといった、便利で使いやすい簡易だしもたくさん売られていますね。
簡易だしというと、食塩や調味料などが添加されているものが多くて使いづらいんだよな、と感じられている方もいらっしゃるかもしれません。でも、だしの原料となる食材だけで作られている簡易だしもあります。いつもは素材からだしを取っている方でも、ストックがあると時短料理をスムーズにしてくれますよ。
今回は、シンプルに素材の旨味を活かして作られた、手軽な簡易だしについてお伝えします。
手軽で便利!簡易だし3種類
簡易だしは、一般的に次の3つに分類できます。それぞれの特徴を見てみましょう。
①だしパック
・原料であるかつお節や昆布、いわしなどの素材がパック(袋)に入っている
・ザルでこす必要がない
・お湯を沸かして煮出し、だしが取れたら、パックを取り除くだけ
・調味料や添加物などが入っていない物が多い
②粉末だし
・カツオ節などの素材がそのまま粉になったもの
・顆粒だしよりも水に溶けにくく、お湯に溶いても鍋やお椀の底に粉が残ることがある
・吸湿しやすいため、開封後は切り口を折り曲げて、冷蔵保存するのが好ましい
③顆粒だし
・粉末だしに熱加工をして、固めたもの
・加熱済みなので、そのまま食べることができる
・かつお節は熱に弱いため、加熱処理されていることによって風味が出づらい
・水に溶けやすいが、比較的吸湿しやすい
使い分けのポイント
より素材そのものの旨味を抽出したいとき:だしパック、粉末だし
短時間でぱっと調理を仕上げたいとき :粉末だし、顆粒だし
シンプル素材の簡易だしその①だしパック
商品名:体にやさしいだしパック
原材料:かつおの節(静岡・鹿児島産)、さばの節(静岡・熊本産)、いわし煮干し(静岡・長崎産)、むろあじの節(静岡・熊本産)、昆布(北海道産)、焼きあご(とびうお)(長崎産)、しいたけ(大分・熊本産)
これは、原料の魚に、かつおのほか、さば、いわし、むろあじ、あごが使われています。
魚のグルタミン酸、昆布のグアニル酸、しいたけのイノシン酸と旨味成分の3種が凝縮されています。旨味たっぷりなので、淡白な野菜だけの味噌汁や煮物などにも重宝します。
ちょっと粉っぽくなりますが、袋から中身を出して調理し、素材を味わうこともできます。
注意:青魚である、さば、あじ、あご(とびうお)が使われていますので、青魚にアレルギーの心配がある方はご注意ください。
シンプル素材の簡易だしその②粉末だし
商品名:イブシギンのしぜんだし
原材料:かつお節(鹿児島県指宿製造)、昆布(北海道道南産)
この粉末だしは、食塩不使用、味を調整するような調味料、保存料なども使われていません。風味はやや少なく感じられるかもしれませんが、加熱料理はもちろん、そのままでも食べることができます。
原材料がかつお節と昆布だけなので、味覚形成の大事な時期の離乳食作りにも、使いやすいですね。
シンプル素材の簡易だしその③顆粒だし
商品名:リケン 素材力だし 本かつおだし
原材料:風味原料(かつお節粉末、かつお節エキス粉末、かつおエキス粉末、昆布粉末、しいたけエキス粉末)、でん粉分解物、酵母エキス粉末、麦芽糖
こちらは、国産のかつお節粉末を使用した、食塩不使用の顆粒だしです。前述のように、顆粒だしの特徴として、かつお節の香りは控えめですが、旨味はしっかり効いています。また、熱加工されているため、加熱しなくてもそのまま使えて、野菜の浅漬や和え物など、水分があまり出てほしくない料理に重宝します。
1袋5gで4人分の味噌汁が作れる、スティック状の個装になっています。使い切りやすいサイズなので、開封後に吸湿する心配がないのも嬉しいですね。
簡易だしを使ったレシピ:人参とほうれん草の和え物
ここで、簡易だしを使った、簡単おかずのレシピをご紹介します。
【材料】(4人分)
ほうれん草:1束(約230g)
人参 :1/4本(約40g)
簡易だし :3g(粉末または顆粒だし、だしパックの中身が粉末なら、中を出したものでもOK)
しょうゆ :小1
【作り方】
1.ほうれん草は、流水で根元などの土汚れを落とす
2.大鍋に湯を沸かし、塩をひとつまみ(分量外)入れて、1を根元からさっとゆでる
3.流水で、2の粗熱を取る
4.しっかり水気を絞り、食べやすい大きさに切る
5.人参は細切りし、耐熱容器に入れて、電子レンジで加熱する(500Wで40-50秒)
6.大きめのボウルに、4、5を入れて、だし、しょうゆで和える
手軽で便利!簡易だしのまとめ
素材そのままで作られている簡易だしは、離乳食や塩分を制限した食事にも重宝します。加熱せずに使えるタイプなら、和え物などのおかずにも使いやすく、ストックしておけば時短料理がスムーズになるでしょう。
皆さんも、ご自身のライフスタイルに合った簡易だしを見つけてみてください。
追記 「無添加」や「◯◯不使用」の表示について
2022年3月、消費者庁は添加物の不使用に関するガイドラインを策定しました。これは、あいまいな表示によって消費者が誤った認識をしたり、混乱したりする恐れがあるためです。
これにより、何が添加されていないかが不明瞭な「無添加」という表示などは、食品表示基準に反する禁止事項という扱いになり、今後の表示が大幅に変わる見通しです。
これまで簡易だしにもあった「無添加」や「化学調味料不使用」という表示も、なくなっていくでしょう。
ただ、一部の消費者団体からは反対の声も上がっています。例えば、不使用の添加物をすべて表記するのは現実的ではない、といった意見です。
今後も、添加物不使用に関するガイドラインについての動向に注意して見ていきたいです。
コメント