こんにちは。
雑穀は、食物繊維やビタミンB群、ポリフェノールが豊富な食べ物として、注目されている食品です。様々な種類がありますが、複数をブレンドした雑穀ミックスも数多く販売されています。少量ずつ包装されている便利なタイプもあるので、忙しくても利用されている方もいらっしゃるのと思います。
雑穀料理というと、お米に混ぜて炊くしか知らない方も多いかもしれません。でも、サラダやカレーなど、雑穀を活用できる料理はたくさんあります。そうはいっても、雑穀は粒が小さくて扱いづらい、何だか手間がかかりそう、というイメージを持たれるかもしません。
そこで、今回は、雑穀ごはん以外の簡単で美味しいレシピをご紹介します。雑穀ミックスを使ったものもありますので、ぜひ作ってみてくださいね。
高きび✕さつまいも✕キャベツのサラダ
高きびは、雑穀の中でも食物繊維、たんぱく質も多く含む雑穀です。大き目の粒や加熱後の食感から、ひき肉に見立てて使われることが多いですが、実はサラダにも良く合います。
【材料】4人分
高きびまたはお好みの雑穀(雑穀ミックスでもOK) 40g
さつまいも 100g
キャベツ 200g
玉ねぎ 60g
塩 小½
えごま油(またはオリーブオイル) 大2
酢 大2
こしょう 少々
【作り方】
1.雑穀をさっと洗い、1時間以上水に漬けておく
2.小鍋に1と2倍ほどの水(分量外)を入れて強火にかける
3.沸騰したら弱火20分ほど加熱し、フタをして蒸らしてから、ザルに上げて流水でさっと洗い、水
切っておく
4.さつまいもは1~2cm程度の角切りにして、水にさらしてアクを取ってから鍋に移し、かぶる程度の水で柔らかくなるまでゆでる(レンジで加熱してもOK)
5.キャベツは千切りにし、塩もみして、水気を絞る
6.玉ねぎは薄切りにし、熱湯にさっとくぐらして水気を絞る(レンジで加熱してもOK)
7.ボウルに、油、酢、こしょうを入れて混ぜておき、すべての材料を入れてよく和える
玉ねぎは辛味をマイルドにするために下処理しています。気にならない方はさっと水にくぐらす程度でOKです。
雑穀と根菜たっぷりキーマカレー
ひき肉と相性が良い高きびは、煮ると全体にとろみがつくので、カレーやミートソースなどにも向いています。これは根菜がメインのレシピですが、夏はズッキーニやピーマン、パプリカ、とうもろこしなどを使っても美味しいカレーができますよ。
【材料】4人分
高きびまたはお好みの雑穀(雑穀ミックスでもOK) 40g
豚ひき肉 300g
玉ねぎ 1個(約250g)
人参 1本(約120g)
ごぼう 1/2本(約60g)
れんこん 1/2個(約60g)
トマト 1個(約160g) ※缶詰やピューレでもOK
生姜 1片
にんにく 1片
カレー粉 大1
塩麹 大2
醤油 大1
プレーンヨーグルト 大3
雑穀入りごはん 4膳分
【作り方】
1.高きびをさっと洗い、1時間以上水に漬けておく
2.小鍋に水(分量外)と1を入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にし、15分ほど加熱したら火を止めて、ザルに移し、流水でさっと洗い、水を切っておく
3.玉ねぎ、人参、ごぼう、れんこん、トマトを1cm程度のさいの目切りにする
4.生姜、にんにくはすりおろしておく
5.鍋に3、4、ひき肉を重ね入れて、フタをして蒸し炒める
6.肉に火が通り、野菜が柔らかくなってきたら、高きびを加え、フタをして煮る
7.高きびがカレー粉、塩麹、醤油を加え、最後にヨーグルトを入れて火を止める
8.雑穀ごはんにかけて完成
雑穀味噌
雑穀ミックスを使った、ごはんのお供です。おにぎりの具やチャーハンの味付けにも使えるほか、茹でた野菜と合わせると和え衣にもなるおすすめの調味料です。
【材料】作りやすい量
雑穀ミックス 25g
味噌 100g
昆布 2cm✕2cm程度1枚
生姜 1片
はちみつ 大1
【作り方】
1.雑穀ミックスをさっと洗い、1時間以上水に漬けておく
2.小鍋に水(分量外)と1を入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にし、15分ほど加熱したら火を止めて、ザルに移し、流水でさっと洗い、水を切っておく
3.生姜をすりおろす
4.ボウルに、2と3、味噌、昆布、はちみつを入れて、よく混ぜる
5.フタの閉まる清潔な容器(煮沸消毒したビンなど)に移して保管する
保存期間:冷蔵庫で5日
昆布は、ハサミで細切りしておくと旨味が出やすくなります。
にんにくのすりおろし七味唐辛子を加えると、大人向けになります。
【注意】
材料に使っているはちみつは、1歳未満の子にハイリスクな食品のため、あげてはいけません。
1歳未満の乳児がはちみつを食べると、乳児ボツリヌス症にかかることがあります。ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌です。腸内環境が整っていない1歳未満の乳児の場合、ボツリヌス菌が体内に入ると、腸内で菌が増えて毒素が作られてしまうことがあります。
参考:ハチミツによる乳児のボツリヌス症(消費者庁)
食物繊維と鉄分たっぷり!雑穀✕ひじきのマリネ
雑穀ミックスとひじきで、食物繊維と鉄分をたっぷり摂れる1品です。小さいお子様向けには、コーンやトマト、パプリカなどを入れると彩りが良くなり食べやすくなります。
【材料】作りやすい量
雑穀ミックス 25g
乾燥ひじき 15g(または戻しひじき150g)
白ワインビネガー 大1
レモン汁 小2
塩 小1/2
粒マスタード 小1
えごま油またはオリーブ油 小4
【作り方】
1.雑穀ミックスをさっと洗い、1時間以上水に漬けておく
2.小鍋に水(分量外)と1を入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にし、15分ほど加熱したら火を止めて、ザルに移し、流水でさっと洗い、水を切っておく
3.ひじきを水で戻し、鍋でさっと茹でて、ザルに上げておく
4.ボウルに、調味料、油を入れて混ぜ、雑穀とひじきを加えてよく混ぜ合わせる
余ったら、さっと茹でた切り干し大根と和えてみてください。カルシウムも補えるおすすめアレンジです!
雑穀料理におすすめのアイテム
EBM 18-8 ダブルアミ ストレーナー(茶漉兼用) 直径13cm
これは取っ手とフックがついた、大きストレーナーです。以前私は茶こしで代用していましたが、くぼみに細かい雑穀が詰まりやすいので、不便に感じていました。このストレーナーは粒の小さな雑穀も目詰まりせず、洗うのにも茹でるのにも重宝しています。洗浄も楽なので手入れしやすいのもいいところです。
尾田川農園 たかきび(150g)✕2
岩手県にある尾田川農園さんの高きびです。地元の農家さんが作られているこの高きびは、味わい深く、農薬不使用なので安心して食べられます。
海の精 国産有機塩麹 170g
有機JAS認証の国産有機玄米と米麹、海塩の「海の精」で作られています。酒精が添加されていない塩麹をお探しの方にもおすすめです。
雑穀は、さまざまな種類を組み合わせることによって、日頃不足しがちな栄養を補ってくれる食品です。雑穀ごはん以外にも、きっとお好みの料理が見つかると思います。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
雑穀の基本的な下ごしらえ方法、雑穀ごはんをより美味しくするコツ、おすすめの雑穀ミックスについては、「お米と一緒に炊くだけ!雑穀ごはんをより美味しく仕上げるコツ」をお読みください。
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