いま注目の植物性ミルクとは?選び方のポイント

アレルギー

こんにちは。

健康志向や環境への配慮から、日本でも需要が高まってきている植物性ミルク。カフェのメニューに入っていたり、スーパーの商品にも並ぶようになってきたりしていますよね。

健康志向や環境への配慮から、日本でも植物性ミルクの需要が高まってきています。カフェのメニューに入っていたり、スーパーの商品にも並ぶようになってきたりしているので。

試してみたい!と思っても、どんな風に使ったらいいかわからない方や、体質に合わない食材があって、安心して使える植物性ミルクを探されている方もいらっしゃると思います。

ここでは、植物性ミルクの種類や特徴、選ぶときに知っておきたいポイントをお伝えします。植物性ミルクを使った簡単レシピもご紹介しますので、よかったらお試しくださいね。

主な植物性ミルクの種類

原材料である植物の種類で分けると、次のようなミルクがあります。

  • 穀類が原料のもの    :オーツミルク(オーツ麦)、ライスミルク(米)など
  • マメ科植物が原料のもの :豆乳(大豆)、ピーナッツミルク(落花生)など
  • ナッツ類が原料のもの  :アーモンドミルクなど

植物性ミルクはどうやって作られるの?

基本は、主原料を細かく砕いて、水を加えてから絞り出して作られます。具体的には、豆類やナッツ類を水に浸しておき、ザルに上げて水を切り、冷水を加えてミキサーなどで細かく砕いたものを絞る方法です。
手作りもできますが、ここでは市販の植物性ミルクに注目していきます。

植物性ミルクが支持される理由

まず、牛乳アレルギー、乳糖不耐症、グルテンフリーやヴィーガン食を実践している方でも摂取できる点が大きいです。

次に、温室効果ガス排出量の削減や水資源など、生産過程で環境への負荷がより少ない製品を求める動きから、牛乳よりも植物性ミルクが選ばれるようになっています。

また、栄養の観点もあります。例えば豆乳はたんぱく質、オーツミルクは食物繊維が多く、アーモンドは糖質が低いのが特徴です。

日持ちすることもメリットの1つでしょう。未開封であれば常温保存可能な商品がほとんどです(開封後は冷蔵保存が必要になります)。

植物性ミルクを選ぶ前に確認していきたいこと

①原材料とコンタミネーション

特定の食物アレルギーの心配がある方は、まず原材料の欄をよくご確認ください。主原料が該当する食材であれば気づきやすいと思いますが、注意したいのがコンタミネーションです。

コンタミネーションとは、原材料に含まれない食材が、製造の過程で混入してしまうことを意味します。

オーツミルクを例に見てみましょう。

原材料は、オーツ麦、ひまわり油、食塩というオーツミルクの商品があります。でも表示をよく見ると、

「本製品工場では、大豆、小麦、そば、アーモンドを含む製品を製造しています」

と欄外に書かれています。これがコンタミネーションです。現在流通している植物性ミルクは、この注意書きのある商品が多いです。特に輸入品は、日本語訳で明記されていないケースもありますので、注意が必要です。

また、オーツミルクは、グルテンフリーに対応していない商品が多いのも注意が必要な点です。

特定の食材にアレルギーのある方や心配がある方、グルテンを摂取すると不調を感じる方は、コンタミネーションも必ず確認するようにしてください。そして使う前に、専門医へご相談ください。

②原材料がシンプルでなく、風味や食感、栄養価を調整されているものが多い

砂糖、果糖ぶどう糖液糖などの糖分、食塩、油のほか、ph調整剤、香料、乳化剤や増粘安定剤、人工甘味料、リン酸塩などの添加物を含むものがあります。

③乳児用ミルクの代用にはならない

乳児用ミルクは、乳児の発育に適した栄養成分が調整されています。そのため、植物性ミルクを乳児用ミルクの代わりに子どもへ与えることはできません。

植物性ミルクの使い方

1.飲料として使う

2.料理やお菓子作りに使う

飲料の場合は、そのままより、何かに入れたり混ぜたりして飲む方が主流のようです。
料理では牛乳の代わりのほか、隠し味としても使われます。お菓子では、成分の違いなどから仕上がりに影響しやすいので、植物性ミルクを使ったレシピを参考にしましょう。

植物性ミルクを使った簡単レシピ①メインディッシュ

植物性ミルクで作るチキンのクリームシチュー

鶏もも肉の旨味と野菜の甘味に、植物性ミルクの香ばしさが加わった、子どもでも食べやすいシチューです。小麦粉や米粉を使わないのでサラッとしていますが、ミルクの種類によって少しとろみがつきます。

【材料】4人分
鶏もも肉 400g
玉ねぎ 大1個(250~300g)
人参 1本(180g)
じゃがいも 小2個(200g)
にんにく 1片
塩 2g
ローズマリー ひとつかみ(セージなどお好みのハーブでOK)
オリーブオイル 大1
植物性ミルク 150~200g(とろみ加減を見ながらお好みで増やしてOK)

【作り方】
1.鶏もも肉は、5✕5cm程度のサイズに切り、ハーブと塩を揉み込んでおく
2.玉ねぎ、人参、じゃがいもを食べやすい大きさに切り、にんにくは包丁の側面でつぶす(玉ねぎ、じゃがいもは溶けやすいので、大き目が◎)
3.鍋にオリーブオイルを入れ、鶏もも肉を皮を下にして並べて中火にかける。焼けてきたら裏返し、にんにく、玉ねぎ、人参を重ねて入れて、フタをして蒸し焼きにする
4.焦げないようかき混ぜ、じゃがいも、植物性ミルクを加え、フタをして煮る
5.じゃがいもが柔らかく煮えたら完成

植物性ミルクを使った簡単レシピ①スイーツ

プラントベースのオートミールバナナケーキ

米粉✕オートミール✕植物性ミルクで作るバナナケーキです。マッシュしたバナナと刻んだドライプルーンをたっぷり入れて、砂糖不使用でも甘く、満足感あるスイーツです。

【材料】18cmパウンド型1本分
A
米粉 150g
オートミール 20g
ベーキングパウダー 小1
B
バナナ 2本(150g)
ドライプルーン 40g
植物性ミルク 150g
お好みの油 25g(米油、菜種油などクセのないもの、バナナと相性の良いココナッツオイルでもOKです)

【作り方】
1.オーブンを170℃に予熱しておく
2.バナナはフォークなどでつぶし、ドライプルーンは粗く刻む
3.ボウルにAの粉類を入れ、泡立て器で混ぜておく(ビニール袋に入れて振るのも◎)
4.別のボウルに、2と油を入れてよく混ぜ、最後にミルクを少しずつ加えながら、油とミルクが分離しないようによく混ぜ合わせる
5.4に3を加え、粉っぽさがなくなるまでヘラで混ぜる
6.パウンド型にオーブンシートをセットして、5を流し込み、170℃で約30分焼く

第3のミルクの紹介

濃いアーモンドミルク(筑波乳業)

これは原材料がアーモンドのみの、大変シンプルな植物性ミルクです。アーモンドの美味しさが最大限に引き出せるよう作られています。ほかの食品が混入しないよう、製造ラインが徹底管理されていて、コンタミネーションの心配がないので安心です。

ライスミルク(福光屋)

金沢にある老舗の酒蔵で作られたライスミルクです。米と水で作られる一般的な製法と違い、米と米麹の発酵により作られているため、風味が甘酒に近いライスミルクです。食品衛生法で定められた食物アレルギーで、表示が義務になっている7品目、推奨されている21品目が不使用という、とても珍しい植物性ミルクです。

福光屋 プレミアム ライスミルク(1000ml)【福光屋】

有機 バリスタ オーツミルク

イギリスのコーヒー専門会社がコーヒーのために作った有機オーツミルクです。原材料は、有機オーツ麦、有機植物油脂、食塩に加え、添加物の炭酸Kが入っています。砂糖不使用ですが、コクのある甘みが特徴で、シリアルやグラノーラにも合う、と愛用されている方も多いミルクです。


植物性ミルクは、牛乳の代わりとしてだけでなく、健康意識や環境への配慮からも、今後ますます注目されていく商品だと思います。皆さんも、ご自身やご家族の体質、ライフスタイルに合うミルクを見つけてみてくださいね。

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